フライパン父さんの人生日記 - The simple path to make life better for my daugther and sons -

40代後半サラリーマンでミニマリストなブロガーが、子どもたちに残す人生日記。ミニマルライフ、筋トレ、投資、旅、ガジェット。

教科書のない学校

米国アリゾナ州のエンパイア高校では、紙の教科書を全く使っていないそうである。その代わり、生徒全員に1台ずつノートPC(iBook)が支給され、教科書会社が提供するデジタル形式の教科書やインターネット上の情報を使って授業が行われているらしい。

生徒たちは校内の無線ネットワークを通じて教材をダウンロードし、宿題の提出もオンライン。先生も宿題チェックに便利なツールを使っていて、ウェブプログラムが情報を盗用していないかインターネットをチェックしたり、生徒同士の宿題を照らし合わせたりしてくれるそうである。すなわち、人の宿題をコピーしたらバレるということ。

この高校は、最初から紙の教科書を使わない教育の場としてつくられたらしく、設立に先立って複数の学校を調査した関係者たちは、高校生はコンピュータを使った方が勉強に集中するという結論に達したという。

日本ではここまで大胆にできないだろうな。まず教科書を売っている会社とかが反対するだろうし、そもそも先生がついていけないと思う。私の友人にも教師をやっている奴がいるが、本当に採用がないらしいから、年齢構成的にかなりアンバランスな状態のようだ。30歳代の教師が極端に少ないらしい。日本にはこういった環境を含めて様々な問題点があると思う。

教科書会社もネットで行なった方がダウンロード数や生徒数に応じて課金すれば、紙代や印刷代がいらないわけだから、こちらの方が断然儲かると思う。要はパラダイムシフトできるかどうか。恐らく卸業者などがダメージを食らうのだろう。しかし、消費者のことを考えれば、淘汰されるべき業界は淘汰されなければ日本の生活の質は向上しない。

さて、この高校のケースであるが、これからの時代はこれが主流になる可能性がある。私が今受講している教育プログラムでもサイバー空間のキャンパスが準備されていて、様々な議論が行なわれている。Windowsのバージョン1.0が発売されたのが1985年(今20歳の人)だから、今の高校生たちは生活にコンピュータがあるのが当たり前の時代に成長してきており、ツールとしてコンピュータを使いこなしているのだろう。

たしかに、教科書へ書き込んだりノートに書くことによって覚えることもできるだろうが、これからは覚える教育ではなくて、どのように正確な情報を入手し、それを使ってどのように考えるかが重要になっていくだろう。情報なんてものは、Googleで検索すれば一発で取れるのだから・・・。

例えば、アメリカ大陸を発見したのはコロンブスだが、なぜイタリア人であるコロンブスがスペインから出航したのか。それは当時の航海がまだ危険なことで、危険なことには外国人を使っていた。でっ、資金は誰が出していたかというとスペイン国王(カトリック両王:フェルナンド5世とイサベル1世)。なぜか?投資して当たれば儲かるから。

要するに、当時からお金のある人は危険なことだが儲かる可能性のあることに対して、他人を雇って仕事をさせていた、ということになる。