読了
タイトルからはすごくピンポイントな感じを受けますが、例のごとく、グローバルな視点満載。
企業のグローバル化から日本の政治、大学や教育、就職のあり方を諸外国と比較しながら論じられている。
我が社も名指しアリで…。
そして、人事情報をグローバルで管理して、世界のどのお客様も社長から見て、等距離になっているような組織にしないといけない。
子供たちを偏差値教育に巻き込まないよう、北欧型の教育で一人一人の能力を高めていけるように、家庭での教育をやっていかないといけない。
実際はすごく難しいけど、芸術やスポーツなど世界で活躍する日本人は文科省のカリキュラムにはなく、個人にフィットしたやり方で能力を伸ばしていった。
偏差値教育は従順な国民を作るのが目的でアメリカや欧米諸国に追いつけ、という目標がはっきりしている時代はよかったが、これからは光速で変化する社会。
生産地は労働賃金の安い方へと進み、一旦海外進出すると、2度と国内には戻ってこない。
では、出た後に国内では何をメインの産業としていくのか。
欧州は投資に活路を見出した。
日本の政治は海外からの投資を呼び込むのとは逆の方向の対応しかしてこなかった、移民の受け入れもほとんどしてこなかった。
これからの日本は何で食べていくのか?
一冊の本を読み終わって、読む時間より3倍ほどの時間を使って考える。