最近なにかと話題の、HD DVDとブルーレイディスク(以下、BD)である。インテルとマイクロソフトがHD DVD陣営についた。今まで劣勢だったHD陣営だったが若干巻き返した感がある。
よく考えてみると、マイクロソフトがBD陣営につくはずはないのである。その理由はゲーム機で競合しているから。ソニーのプレステ3がBDを採用するから、それに競合するマイクロソフトのXBOX360はBDを採用するはずがないからである。
インテルはマイクロソフトとのウィンテルというブランドを強固なものにしたかったからではないだろうか。まあ、現行DVDとの互換性を低コストで実現するのは、やはりHDの方だろう。
でも、よく考えてみると、次世代DVDの大容量のDVDが果たしてそんなに必要なのだろうかという疑問も沸いてくる。映画も今の2層のDVDを使用すれば1枚に収まるし。そんなに不自由はしていないしな?。
それにブロードバンド環境が整ってきているから、iTunesMusicStoreのようにPCにダウンロードするようになって、ハードディスク(HDD)に取り込まれるのではないかと思うのだが…。
ソニーって、結構規格で苦労しているからね。CDはフィリップスと組んで成功したけど、ベータ、MD、メモリスティック等といった色々な規格を作ってきたが、ソニーの独自色が濃い。それに比べて松下は分かりやすい。すべての機器をSDカード一本に集約させようとしている。
また、ソニーはブランド戦略でも失敗したと思う。それは最高級ブランドの「QUALIA」である。SONYというブランド自体に高級で確かな品質というブランドイメージがあったのに、それを上回るブランドを出したものだから、今までのSONYは駄目だったの?となってしまう。
これではいち早くSONYという世界統一ブランドを確立した盛田さんらの苦労が水の泡…。一つのブランドを確立するには長い年月とコストがかかるのに。