フライパン父さんの人生日記 - The simple path to make life better for my daugther and sons -

40代後半サラリーマンでミニマリストなブロガーが、子どもたちに残す人生日記。ミニマルライフ、筋トレ、投資、旅、ガジェット。

これが技術立国の取引システム!?

ライブドア・ショック東京証券取引所は大混乱のご様子。はっきり言ってシステムが対応しきれていない。システム投資を怠ってきたツケが回ってきたという感じである。

処理能力を500万件に向上させ、「今後700万件に向上させたい」と社長は意気込んでいたが・・・。

果たしてそれで十分なのか?他の証券取引所と比較してみよう。


結論から言うと、ニューヨーク、ロンドン、東京が三大取引所とされているが、システム処理能力の面から見ると、例えばスペースシャトルと乳母車くらいの差がある。

ニューヨークの場合、通常の取引量の約5倍を処理できるシステム能力を備えている。売買注文の受け付けや約定、注文取り消しなどの業務を1秒間に1万3000件処理できる。

1時間の処理能力は4680万件にもなり、東証が1日で処理できる売買注文900万件、約定450万件を大きく上回る。

毎年2300億円規模のシステム増強を重ね、同時多発テロ以降はサイバーテロの対策もしっかり行っている。

そう、毎時4680万件と一日450万件とその差は歴然・・・。
これはシステム的にはトランザクション量(要求に対してどれだけさばけるか)の問題だとすると、もう一つ、平均応答時間の問題もある。

現在、売買注文がコンピュータに登録されたことを東証システムが注文を出した証券会社に通知してくるまでの時間(レスポンス・タイム)が平均10秒もかかっているらしい。

一方、ニューヨークをはじめ、ナスダック、ロンドンも0.2秒?0.01秒。ニューヨークだと0.01秒なので、実に1000倍の差があるのだ。

絶望的・・・。

システムが旧システムなので、抜本的に変えないとまず無理。しかもこれほどの規模になるとシステム構築に軽く2年はかかる。それまで今のシステムがもつかである・・・。

会社の体質も問題である。例えば、前のシステムトラブルでもあったように、すぐにシステムベンダーの名前を平気で持ち出す。これは丸投げ体質が丸出しな証拠。

通常、サービスレベルをお互いで合意し、ベンダーとの責任分担も明確にしておく。

プログラムの入れ替え等の作業であれば、当然どういう体制でどういうチェックをするのかははっきりしているはずなのだが、推測するにチェックも全然してなかったのではないかと思う。

ただベンダー側からもそういう提案をしていなかったのか、とは思う。



しかもそのベンダーも競争入札で叩かれているので、低コストで短納期で納品しないといけない。これではいいシステムなんて作れっこないのだ!



んー、何か愚痴っぽい!?