エタノール、そうお酒の成分にもなるものである。
でも実はこれが、燃料としても非常に優秀で、エンジンをパワフルにし、排気ガス中の有害成分も少ないのである。
かのT型フォードもエタノール燃料でも走るように設計されているほどである。
でっ、エタノール100%で動く車もたくさんあるのだが、日本ではまだほとんど普及していない。
しかし、南米、特にブラジルでは早くから使い続けていて、かなり普及している。タクシーなんかもこの燃料を使用しているのだ。
しかも、ブラジルのタクシーは日本のタクシーのように待っている間、エンジンをかけっぱなしということがない。みんなエンジンを止めているのだ。少しの移動なら手で押してる程。
ブラジルの場合、エタノールの生産工場などもたくさんあり、原料となるサトウキビを栽培し、絞ったものをエタノールにし、絞りカスは燃料として利用。全くムダがないのである。それにサトウキビは成長が早い。
要するに石油が取れなくなっても、エタノールを使えばムダなものは残らず、循環できるということだ。
日本ではあまり注目されていないが、私は将来的には必要になってくるのではと思っている。燃料電池なども有力だが、普及レベルとしてはまだまだ先だと思う。